ソイルはあえて使わない-45センチ水槽にグリーンロタラを投入-

45センチサブ水槽
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45センチ水槽に水上葉で管理していたグリーンロタラを投入してみる

前回、新たに大磯砂を用いた45センチ水槽をセットアップしたところであるが、試したいと思っていた戸外で越冬したグリーンロタラの投入をおこなってみた。

ソイルの使用をすすめられるであろうグリーンロタラの育成だが、あえて大磯砂で育ててみようというのが今回の目的だ。

グリーンロタラは、水のたまるプランターで屋外管理をしており、今回使用するグリーンロタラは、2年目の秋に収穫したものだ。詳しくは次のページで紹介している。

もう水草不足にならない!グリーンロタラの永久保存方法
グリーンロタラは成長も早く、初心者にも育てやすい水草として、人気がある。確かに水槽の背景に密生したロタラは、あでやかな緑で水槽を演出してくれる、陰性水草と違った華やかさがある。(私は最近陰性しか育てていないというのもあるが・・・) ...

大磯砂での45センチ水槽再セットアップの様子はこちら・・

ソイルはあえて使わない-45センチ水槽の再セットアップ-
新たな水槽台に45センチ水槽をセットアップする 前回、新たに45センチ水槽台を作成したところで、早速水槽を立ち上げ、ストックしていた水草をレイアウトしていくこととした。 では構成を紹介しよう。 照明は「エーハイムLEDライト」...

もう少し目標の要点をまとめておくと・・・

1、寿命があるともいわれるソイルに頼らず、循環型の水槽環境を構築し、長期的に管理ができるのか。
2、養分などを全く含まない大磯砂も適切に管理すると、水草水槽にも使用できるはずだ。
3、水草はリセット時処分しないで、保存できるものは水上管理して、再利用してみたい。

まずはグリーンロタラの刈り入れ?

夏の間には生い茂っていたグリーンロタラだが、秋も深まるにつれ、若干黄色みがかった色になってきた。今回を逃すとこの実験も来年に持ち越されると思い、急ぎグリーンロタラの収穫を行ったのだ。
とりあえず、色味のいいものから選りすぐり、60本ほど収穫できた。
そして、植え込みを行った状態がこちら・・・
60本というとかなりの本数のように見えるが、実際に水槽に植栽するとこれくらいの量である。
グリーンロタラはやはり後景の役割が最適なので、左後ろ隅に植栽した。

グリーンロタラ植栽15日経過

植栽から15日経過すると、次第に水中葉を展開しだした。
グリーンロタラの水上葉は丸みを帯びた濃い緑色をしており、若干肉厚の葉となるが、これを水中に入れたのちに展開する葉は、よりライトグリーンで明るい緑色となる。
そして、水上葉よりも細身で柔らかい葉となっていくのだ。
まあ、他の水草も同様の性質があるかもしれないが、グリーンロタラも水中葉と水上葉では全く別物の水草に見える。

グリーンロタラ植栽1か月後

さらに植栽後1か月後の様子。実は植栽直時、肥料なしで植え込みをしてみたのだが、やはり大磯砂・・次第に養分が途絶えたためか、葉先が矮小化してきたので、急いで施肥とCo2の投入を行った。
大磯砂だと、適切な施肥が必須となるということだが、まあこれは予想していた通り。
セオリー的には植栽前に低床にあらかじめ施肥をしておくということなのだが、これは当然のことながら間違ってはいないようだ。

グリーンロタラ植栽2か月半

植栽から2か月半、成長のよい茎は長ーく伸びてくるものも見られた。手前に這うように伸びてくる部分もあり、そろそろトリミングが必要だ。
トリミング後の様子、もう少し高さが必要かもしれない、戸外には、厳寒のなか茶色になっているヘアグラスもあるので、春になり色づいてきたらこちらも使い前景を埋めていきたいと思う。
それにしても、最初からすべてを植栽する一般的な水草水槽と違い、少しずつ水草を投入しているので、この水槽の最大の難点は、まだ未完成であるということ、要は見栄えがしないのだ。
まあ、いろいろ試してみるという点においては、これはこれで楽しいのだがね・・・。
それから、写真中に写っている個体は「コバルトブルーラミレジ」という魚だ。実はこいつとの付き合いも1年以上になるのだが、テトラなどの小型種とは違った面白みがあるのだ。
ラミレジについては、また別に紹介してみたいと思っている。

トリミング後2月半プラス1週間後

トリミング後のグリーンロタラが少しずつ整いつつある。
それにしても、植栽後ひと月後に行った施肥がきちんと効いている感がある。

今回の肥料はテトラのイニシャルスティックだ。成分や効果について様々な意見が交わされている商品だが、全く養分のない大磯砂であるがゆえ、今回の植栽後、肥料の効果がはっきりとダイレクトにわかり、これはなかなか面白い体験だった。

肥料全くなしの状態からイニシャルスティックのみを施肥した効果

今回の施肥のタイミングは上記写真②である。
イニシャルスティックよりも高価な肥料はいくらでもあるのだが、比較的安価でしっかりと効果のある本品はなかなかおススメの品である。

それから3か月後の様子はこちらにまとめている。

グリーンロタラを大磯砂で育てる-3か月後はもうトリミングが必要に-
以前、水草水槽に向かないといわれる大磯砂に、グリーンロタラをあえて植栽してみたのだが、その結果についてご紹介してみたいと思う。 以前からの経緯 グリーンロタラは戸外で越冬できるため、水槽外でも維持できていて、気の向いたときレイアウトに使...

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