今回の水槽のろ過装置として採用したのは「エーハイムprofessionel3 2071 」というモデルだ。
エーハイムとは、フィルターを中心としたアクアリウム用品と、航空事業を主軸に世界展開するドイツのメーカー。1963年にまだ一般的ではなかった観賞魚向けのフィルターを開発したところ、観賞魚市場からも脚光を浴びることとなったという。
さて、今回購入したエーハイムの2071だが、消費電力は60Hzの地域で13ワットと省電力、かつ、流量は毎時1150リットルと圧倒的なろ過能力を持つ、ろ過槽も6.1リットルと、今回の水槽(水量90リットル)にはややオーバースペックかもしれない。
一番懸念することは、その流量の大きさから、水槽内が渦巻き状態になることだ、しかし、一方で、吐出口の向きを調整したり、穴を大きく加工することによって、ある程度の対応ができるという情報も得た。
配水パーツ、このきれいなグリーンの管もエーハイムの魅力だ、中がコケなどで汚れてきても目立たないという工夫のためこの色なのだそうだ。
肝心のろ過フィルターは3層構造となっており、1段目が、青色の粗目フィルター、2段目に粒状の「サブスト・プロ」と呼ばれる多孔質のろ材がセットされる。これにバクテリアが吸着して生物ろ過を行うという。
3段目は「メックプロ」と呼ばれる樹脂製の蛇腹パイプを切ったようなろ材が入っている。蛇腹構造なので表面積は見た目以上の面積で「物理ろ過」と「生物ろ過」を行う。
ただのジャバラパイプを切っただけじゃないかと思うかもしれないが、ろ材そのものが目詰まりしないようにというのも目論見らしい。
これらが重なり、ろ過槽にセットされるというわけだ。
ホース径は16/22㎜、毎時1000リットルオーバーの通水をする
ホースを切ったりしながら、各パーツを適切なところへキスゴムで固定させる。ホースはしっかりとパイプにつなぐと、抜けなくなり修正がきかないので、軽くつなげながら(仮どめ)調整したほうがよい。
ろ過槽は水槽台の中にセットした
この製品は前述の通り、ホースはしっかり差し込んでおけば、まず抜けることはないであろうが、念のため、別売りのホースバンドで固定した。
いよいよ通水だ
本体についている呼び水のボタンを押すと、サイフォンの原理でろ過槽内に水が下りてくる、ある程度ろ過槽が水で満たされたところで、電源を投入するとポンプが作用し、水槽に水を送り始める。
しばらく様子を見ていると、水面あたりに設置した「シャワーパイプ」からの水流が強すぎて底床のソイルを水圧でえぐってしまうようだ。
これは想定内の出来事だったので、対策として、シャワーの穴を大きくすること、それから、シャワーの向きを水槽のガラス面にするとこの問題はうまく回避できた。
シャワーパイプはもとから開いていた穴をドライバーなどでえぐり、大きくすることができる。当然だが、穴を広げると修正は効かないので、少しずつ大きくしながら、調整を進める。
初期不良もなく、無事ろ過槽のセットアップを終えた、驚くべきことはそのモーター音の静かさだ、一般的なエアポンプの音より小さく、昼間だとほとんど聞こえてこないのだ。
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