エキノドルス・オパクス、深緑系の葉の美しいいわゆる「希少種」と言われる水草だが、ここ最近になって異変を認めるようになった。
その内容とは次のようなものだ。
1、約2週間に一度の頻度で一枚ずつ展開していた新しい葉が出てこなくなった。
2、新しい葉が出てくる特定の場所「成長点」が黒く変色してきた。
3、変色している部分の葉が徐々に付け根部分から枯れていく。
ちなみにこの株は入手して約2年がたとうとしているという古株?である。
誰がどう見ても「枯れていきつつある」という状況である。
この状態が認められるようになって、根から腐っていっているのか、肥料の量に問題があったか、いろいろと原因を考えてみたが、特に思い当たる節はない。
あまりいじって刺激を与えるのも、水草へのダメージとなると考え、数週間ほどは、そっとしておいたが、ある日の水替えを機に、掘り返して状況を確認してみることにしたのだ。
それにより、気づいた点がいくつかあったので一応記録しておこう。
1、ただ単に成長点が枯れていたのではなく、理由があって枯れていたということ。
この種の水草の増殖は、葉の付け根部分の芋状の塊から新しい株を展開させて殖えていくそうだ。今回入手したエキノドルス・オパクスには、この芋部分が全くなかった。(これがついているかどうかで価値もだいぶ変わるのだとか)
そのためこれまで子株が殖えるという現象を見たことはなかったのだが、以下の写真の通り、新しい葉の展開を繰り返していくうちに芋の部分もだいぶ成長していたようで、子株になりそうな芽が出ているのが観察できた。
成長点から新しい葉が出ず黒く枯れてきたのには、この芋部分から出てきた子株と関連がありそうだ。
2、成長のエネルギーを芋の部分に費やしていたのではないか。
これは全くの私見だが、エキノドルスは、新しい葉の展開をストップさせることにより、エネルギーをこの芋部分からの子株の成長に注いでいたのではないかと思う。
育て方の如何によっては、親株もそのまま成長を維持できるのかもしれない。
無駄なエネルギーを消費させまいと、枯れかけた葉は適量とりのぞいておいた。
子株の増殖の兆しあり
古い葉をとりのぞくと見えてきたのが、子株と思われるこの部分だ。
最初は芋の部分は全くなかったのだが、芋部分の成長により子株の増殖の兆しが見えてきたということになるのかもしれない。
これでひとまずは安心できた。
子株の状態がわかりやすいよう角度を変えて再び定植した。
本来植え替えは根を傷つけることにもなり、タブーかもしれないが、エキノドルスの成長の過程と現在の状態を知る意味では(自己解釈かもしれぬが)よい観察ができた。
あとは、子株がいくつか展開し、うまく成長の軌道に乗せることができることを願うばかりである。
再定植2日後の状況
新株の先が緑がかってきた。なんとなくチンゲン菜のようでもある。
3日目、やはり成長は早くはない
なかなか愛着のある水草だけに何とか立ち直ってほしい。
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